日々の記録

遊ぶことと学ぶこと。学ぶことと成長すること。日々を幸せに生きること。ちょっとしたことを綴っていきます。

世界を見た指導者が語ること②

つづき☆

日本の指導のあり方。
それはオーバーコーチング。
例えばクロスカントリーの練習でいうと、スウェーデンのコーチは五つのコースを作るだけ。好きなコースを滑っていいよというだけ。向こうの子たちは本当に楽しそうに滑るんだよ!しかも一生懸命ね。次から次へといろんなコースを滑りたいからね。また自分達でたくさん工夫をする。これかな?こうかな?よし、上手く行った!って感じで。でもその練習は1時間弱でやめるんだって。はい今日は終わり。子供たちはもっと滑りたいと思うんだよ。でもやらないの。そうするとワクワクして次の練習にくるってね。子供達は絶対練習サボらないってね。

日本の指導は、がんばれがんばれがんばれ!の指導。本当は大好きなスキーだからそれだけで楽しく、大人になったらこうなりたいがあれば、子供達はそれに向かって努力して工夫するんだよね。でも日本は大人のエゴで今成果をあげたい!がんばれ!って練習しすぎ。だから、つまんなくなるんだよなって。
言われたことを頑張るって意味では日本の子は世界一よ。でも自分で考える力はゼロ。だから大人でダメになる。

今でしょ!が流行ったけどその言葉を借りると、今じゃないでしょ!って言いたい。10年20年後でしょ!って。
日本の教育はカップラーメンを作るようだって。すぐ美味しいすごく美味しいって。そんなうまくいかねぇよぉ!

でもよ、おじさんも最初からそう思ってたわけじゃなくてよう。選手を全国優勝させた時に、心が空っぽになっちまったんだよな。なんだこんなものかって思ったんだよ。
大きな成果だったけど、だからなんなの?って思ったよ。これを通過点と思えなかったらダメってことなんだろうな。きっとスウェーデンの子はジュニアやユースを大きな目標の通過点と思ってるはずなんだ。

それはオリンピックでも一緒。
世界で一番になること。金メダルは本当にすごいけど、その先がなかったら同じだって。でもその競技において世界一なんて本当に最大の目標だよな、でもやっぱり、その上ってなんだろう?って思うんだよな。きっとそのレベルになったら、テーマは競技にとどまらずに、人間的なものになるんだろうなぁ。どんな自分になりたいか、どう生きたいか、何が幸せかっていうね。

それを気づかせてくれたのがスウェーデンの元オリンピック選手。金メダル5個もとった偉大な選手の家にいったらさ、びっくりしちゃったよ。だって小さい二階建ての家に奥さんと子供と犬と静かにくらしてんだからよう。たくさんお金もあるだろうに、静かで質素な暮らしを選べるんだから。どう生きたいってのがあるんだろあなぁ。。


またまたつづく☆