作ることで学ぶ
作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books) https://www.amazon.co.jp/dp/4873117208/ref=cm_sw_r_cp_api_SXItAbXD686XT
岩瀬直樹先生からおすすめされてほぼ一気読み。
これはよかったです。今、出会うべくして出会った気がします。ありがとうございました!
モノを作りながら学んでいくことの魅力や可能性を、たくさんの事例やツールを紹介しながら描いています。ここで紹介される情報は明日にでも書き換えられていくことを前提として。
読みながら、幼い頃の思い出がクリアに描写され、今理科室で起きていることにも納得がいきました。
僕はモノを作るのが好きでした。
幼稚園は礼拝とさようならの会以外は決められていることがなかったので、毎日、何をするかを自分で決めるところからのスタートでした。
「今日」という日も自分で作るしか無かったんですね。自分が何もしなければ、何も生まれない日々でした。結構、頭を使います。だからそれぞれが自分の嗅覚を頼りに面白いものに食いつく日々でした。
気に入った空箱があれば、1人で工作に没頭しました。ただの空箱がブルドーザーになることにワクワクしたし、それを帰りの会で先生たちがみんなに紹介してくれるのも嬉しかった。
もちろんブルドーザーだから、動くんだぜ!(手動ね)
それじゃあ、僕の理科室ではどうか。
子どもたちはやっぱりモノをつくるんです。
何かを作りなさいと言ったことは一度もないんだけど、そこに素材があると勝手に作るんですよね。もちろん素材さえあればいいわけではありませんが、素材がなければそもそもモノを作ることは絶対にありえません。
発想を形にするワクワクは、空箱がブルドーザーになるのと同じです。
ちなみにこれはある生徒がつくったちくわの笛。
ちくわで笛は作れるか。
笛ラムネの構造、リコーダーの構造を分析しながらちくわを加工。超微妙な音が鳴ってましたよ。笑
もちろん加工品だけではなくて、オリジナルの発明品も多数あります。
この本は、新鮮さだけではなく、懐かしさを覚えたことが僕にとって大事なことなんだと思います。本来、子どもたちはメイキング(モノを作ること)でワクワクするってこと。
この感覚を大事にしたいと思います。
そして、やっぱり新しい技術が可能にしていることも多いんだよね。僕の手動のブルドーザーも、今なら自動のブルドーザーになるってこと。これもワクワクするところですね。
新年、具現化したいというのはこの辺りの話でした。ばっちりのタイミングです。興味のある方は読んでみてくださいね。