カリキュラムをどう活かすか?
夏から考えていたこと。
探究理科(問いの探究)の導入、継続、発展。
学習指導要領の内容はもちろん無視できない。
多くの現場ではカリキュラムを終えるのに必死。
カリキュラムの再編は1人では結構厳しい。
この現状で、できることはなんだろ?
結論。
①現状のカリキュラムを生かす。
②もう一度、中央線方式を試す。
①について次のことがヒントになりました。
これね。アンモニアの噴水実験。
指示薬を絶妙な割合で混ぜて、何度も何度も実験する子たちがいたこと。
この子たちはアンモニアの発生も性質も完璧なんだけどもうそんなことはどうでも良いんだよね。
とにかくかわいい色を作りたいのさ。
また、関係ないことやってと言われそうだけど、ひとまずそれは置いておく。
この時、ピーンときたんです。
お?久しぶりだなこの雰囲気。溶液を混ぜたくなる衝動が止められない感じ。やってるのはただのアンモニアの実験なんだけどな。
他のクラスでは、わー、綺麗!くさーい!やったー成功!パチパチパチ!とあっさり終わる子たちがいる中で、次、どうする?これやって見よう!が止まらないクラスの違いは何だ?
僕としては「掟破りOK!」も1つあると予想しています。
カリキュラムを学びながら、混ぜちゃおう!ができるかできないかは大きい。だって、中には、基本の手順通りが正解で、混ぜたら怒られるで育ってきた子もいるわけだからね。まさにカリキュラムを終えるのが目的化しているの。でも、その先に行く子たちは、掟はどんどん破って、自分だけの問いの探究の入り口に変えてるんだよね。
それを生んでいる要因はいくつか考えられる。畑プロジェクトはもちろん、僕の教室での立ち方も1つ…良くも悪くもだ。←ここについては反省も多いので別に書きたい。
そして②中央線方式の再導入に至りました。
1学期、課題無し、学習指導要領&質問作りのみで学んで見よう!という壮大な実験の末、、うん。まぁなかなか大変だ。程よい枠組みって大事なんじゃ?
昨年度、石川晋さんと考えた(結果的に生まれた)中央線方式って実はすごく良い枠組みだったように思ったの。こつこつコースでカリキュラムを示し、ぐるぐるコースで「掟破り」を推奨してたんだから!これは問いの探究の導入にはすごくいいなぁ〜と改めて思ったわけです。うん、もう一度試したいのです。そんな二学期になります。
そして今日、同僚の講師の先生が送ってきてくれた写真をみてさらに考えたこと。
この写真は酸化銅の還元なんです。
酸化銅と炭素の比を変えながら何度も実験しているんです。だんだんと、還元して取れる銅がでっかくなってるーー!
そして、火加減まで最高の条件を導き出せたとのこと!これ、凄いです!まるで科学者やん。
これもまた、実験そのものは教科書実験なんだよね。その中で問い、目的があればこれだけ科学を楽しめちゃうってことね。基本実験も味わい方は色々ありそうだ。
そして、先生が一番の科学者になり、哲学者になり、私という人間になるっていうのが一番かもしれないなぁということも。
それではまたー